当該医療機関のリワークプログラムでは、復職後の再休職を防ぐために、「一人一人の働き方に向き合う支援」を目標にしている。この目標達成のために「本人・企業・医療機関の密な連携」を大事にして、精度の高い環境調整を目指している。また、復職を新たなキャリアのスタートと位置づけ、リワークプロブラムで学んだことを復職後に活かせる支援をしている。プログラム内容は、自己理解を促すメニューを用意し、対人関係、キャリア、および、プライベート等の課題等について、メンタル面とキャリア面を統合した支援を実施している。そして、当リワークプログラム受講者の再休職状況は以下の通りである。受講者は合計115名(2021年9月30日時点)。途中で中止・脱落に至った受講者31名、復職した受講者78名、復職後に退職した受講者28名だが、退職後に転職し精神症状も安定している。復職後、同じ企業で継続して勤務している受講者50名で復職後に再休職した受講者は4名で、再休職率は8.0%だった。