救急救命士が実施する静脈路確保(peripheral intravenous cannulation;PIVC)の成否因子を検討した。方法:BANDO-MC において記録された PIVC 381 症例を対象とした。傷病者の年齢(OR 0.97,95% CI 0.958-0.994;p<0.05)の増加とともに PIVC 成功率の低下を認めた。静脈の太さ(OR 1.34,95% CI 1.142-1.591;p<0.001)と静脈の視認性(OR 1.22,95% CI 1.051-1.425;p<0.001)は PIVC の成功に寄与していた。