アルツハイマー病の重症度と手指機能に関する研究-簡易上肢機能検査による下位項目の検討を通して- (査読付)
アルツハイマー病(AD)患者の手指機能と認知機能の関連性について検証した。手指機能の評価には簡易上肢機能検査を用い、巧緻動作を速さの面から比較した。さらに認知障害と動作時間との関連性を検討した。結果、ADは軽度の段階から利き手の巧緻動作の速さは低下し、その際利き手の優位性に低下を生じる可能性が示唆された。さらに利き手の優位性の低下は、ADの中核症状である記憶障害と相関が認められた。
日本老年医学会