大学生における失感情症と両親の養育態度が慢性疼痛に与える影響
第28回 日本柔道整復接骨医学会
本研究は,若年者における疼痛と失感情症や被養育体験との関係性について報告した.大学生435名を対象とし,慢性疼痛は質問紙を用いて,失感情症はThe20-item Toronto Alexithymia Scale(TAS-20) を用いて,養育スタイルはParental Bonding Instrumentを用いて調査した.慢性疼痛保有群でTAS-20の総得点が有意に高かった.失感情症傾向を早期に発見し,感情ラベリングの訓練をすることで慢性疼痛の予防につながることが示唆された.