日本スポーツ協会(以下 JSPO とする)は 2019 年 4 月に,公認スポーツ指導者制度を大 幅に改定し,公認コーチとして必要な資質を「アクティブ・ラーニング」形式を用いて学習する 形式とした.コーチデベロッパーでもある筆者は,その講習の修了後に,多くの受講生から, 単に自身のコーチングのみならず,周囲の人へ講習の影響が波及しているという報告を聞い た.他方,大学生でも,学校,塾,スポーツクラブ等で何らかのハラスメントを受けていた経験を 持つものは少なくない.加えて就職までに多くの社会的スキルを得ることが求められている.そ こで本試行では,JSPO で行っている講習の一部を応用したオンデマンド配信授業と事前・事 後の家庭学習等を駆使して行う 4 回のスポーツコーチングに関する授業が,受講生(377 名) にどのような印象を与えたかを,授業最終日に提出させたリフレクションシートの,自由記述の 感想を元に検証した.その結果,受講した学生の 47%が自由記述に記入し,21%が自身の今 後の自身の学びについて言及していた.