感情プライミングによる無意識的・意識的な不快情動処理過程の検討
不快情動体験生起過程について、無意識的情動評価と意識的情動評価に関わる心理学的過程に分けて、感情プライミングの手法を用いて検討した。情動刺激の意識的評価後は、自身の情動状態と異なる情動刺激の想起や入力が阻害されやすいという認知処理への影響が生じやすいことが示された。無意識的評価後は情動喚起刺激に対する行動反応に影響を与えやすい可能性が考えられた。