不快情動体験過程に関する神経心理学的研究の動向
LeDouxの二経路モデル、その他神経心理学的知見から不快情動体験過程の神経回路モデルを想定し、これまでの不快情動に関する研究を概観した。これまでは情動の社会的認知機能の側面の検討が多く、情動の発現と体験の側面についての検討が不十分であることがわかった。不快情動が体験されるまでの過程を検討するめには、行動反応、注意、記憶、ワーキングメモリなどから心理学的検討を加えることが有効であると考えられた。
筑波大学心理学研究