不登校概念の歴史的変遷と不登校の分類法について
不登校には、状態像、心理機制、背景疾患、病態水準、経過、撤退先、行動等、多様な観点からの分類・評価がある。また、近年増加している脱落型の不登校において、怠学とは異なる者が含まれることが示唆された。いずれの臨床的な枠組みによる理解も有用となりうるが、背景理解、児童生徒の理解の一部であるとの自覚、臨床家による流動的・力動的理解が重要であると考察した。
筑波大学臨床心理学論集