曝露反応抑制法が16歳女子の汚染強迫を中心としたOCDに奏功した事例
強迫症状を主訴とする思春期女子に暴露反応抑制法を行い、Y-BOCSから見た症状、手洗い時間に大きな改善が見られた。クライエント及び母親への心理教育から、確認行為に対する一貫した対応、自主性の強化、強迫性障害の外在化、共に闘う協働関係の形成、クライエントへの変化に対する肯定的フィードバック、それによるクライエント・援助者間の良好な関係性が症状改善に寄与した。
筑波大学臨床心理学論集