心理臨床に必要な心理査定教育に関する調査研究(「日本臨床心理士養成大学院協議会研究助成」研究責任者:小川俊樹)
小川俊樹・岩佐和典・李貞美・今野仁博・大久保智紗 心理臨床の現場の要請や、教育課程で養成する人材像に沿った教育のため、各種心理検査の使用頻度調査を行った。臨床領域に関わらず、バウムテストの利用頻度は高かった。経年変化において、WISCの利用頻度は高くなっている一方で、ロールシャッハ・テスト、バウムテスト、SCTも利用率は減少している。しかしながら、習得すべきだと考えられているのは、投影法ではロールシャッハ・テストが圧倒的に高く、知能・発達検査においてはウェクスラー式知能検査が高かった。