大腿骨前捻角が片脚着地時の膝外反角度に与える影響
第23回日本臨床スポーツ医学会学術集会
ACL損傷の危険肢位として着地時の膝外反が挙げられ、そ の解剖学的因子として大腿骨前息角(以下、前捻角)の増大が考えら れる。本研究の目的は、臨床で実施可能な測定方法によって、前 息角が片脚着地時の膝外反角度(以下、膝外反)に与える影響を検 討することである。前捻角と接地時膝外反(r =O.53)、最大膝外反(r=O.58)に正の相関がみられた(p〈0.01)。ま た前捻角は接地時膝外反と最大膝外反との差である外反変位量とも 正の相関がみられた(r=O.47、p<0.05)。