本研究の目的は腰痛の有無が成長期男子サッカー選手の側腹筋群の形態ならびに筋収縮能に与える影響について明らかにすることとした。内腹斜筋と腹横筋の安静時筋厚について腰痛群ならびに健常群との間で有意差は認められなかった。安静時に対する腹部引き込み動作による筋厚増加率においても2群間で有意差を認めなかった。内腹斜筋に対する腹横筋の筋厚比率は、安静時において右側腹筋群の筋厚比率が腰痛群で0.34±0.08、健常群で0.38±0.10であり両群間で有意差を認めた(。また、腹部引き込み動作時では、腰痛群の右側腹筋群で0.43±0.13、健常群で0.49±0.13、腰痛群の左側腹筋群で0.45±0.15、健常群で0.51±0.14であり左右ともに有意差を認めた。