スポーツのジャンプ着地動作において、非接触型の前十字靱帯(ACL)損傷は、男性に比べ女性に多く発生する。その要因として、女性は着地時の膝関節内旋運動が大きくなることが指摘されている。本研究の目的は、この膝関節内旋運動の性差の要因が、着地時の外力(モーメント)の違いによるものか、または内旋を抑制する筋活動の違いによるものかを解明することとした。内旋角度は女性に高値を示す傾向がみられたが 有意差は認められなかった。内旋モーメントも女性に低値を示す傾 向がみられたが、有意差は認められなかった。BFISM 比は、女性が有意に低値を示した。