その他の研究業績等

基本情報

氏名 吉本 真純
氏名(カナ) ヨシモト マスミ
氏名(英語) Masumi Yoshimoto
所属 健康メディカル学部 理学療法学科
職名 講師
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

成長期男子野球選手における肘内側不安定性と投球動作における骨盤回旋角度の関連性

単著・共著の別

共著

発行又は発表の年月

202010

発表学会等の名称

第31回日本臨床スポーツ医学会学術集会

概要

【背景】大学野球選手の投球側肘内側不安定性は、非野球選手と比較
して大きい。また、投球動作は肘外反モーメントと関連する.その
ため、大学野球選手の投球側肘内側不安定性は、投球動作の反復に
より起きていると考えられている。しかし、成長期野球選手におい
ても肘内側不安定性と投球動作が関連するかは明らかではない.
【目的】成長期男子野球選手における肘内側不安定性と投球動作の関
連性について検討すること。
【方法】研究デザインは横断研究で、対象は成長期野球選手15名(10-
12歳)である。測定項目は肘内側不安定性と投球動作とした。肘内
側不安定性は超音波断層撮影装置を用いてgravity testでの内側1付関
節裂隙長の変化量を測定した、投球動作は三次元動作解析装置を用
いて上肢および下部体幹の回旋角度を測定した。なお、胸郭に貼付
したマーカーから上部体幹の、骨盤に貼付したマーカーから下部体
幹の回旋角度を算出した。内側肘関節裂隙長変化景と各回旋角度と
の関連性を検討した。
【結果】内側肘関節裂隙長変化量は、ボールリリース時の下部体幹回
旋角度と相関関係の傾向を示した(r=0.46、P=0.08)。上部体幹回
旋角度は肘内側不安定性と有意な相関関係を認めなかった。
【考察】下肢から始まり体幹を経由して団支へとエネルギーが伝達す
る運動連鎖は投球動作において重要とされており、下部体幹回旋角
度と投球側肘内側不安定性に関連性がある可能性が示唆された。