中学生野球選手における75球投球前後の身体機能変化
第29回日本臨床スポーツ医学会学術集会
本研究は成長期野球選手の連続投球が、関節可動域および下肢筋タイトネスに与える変化を明らかにすることとした。連続投球後の投球側肩関節内旋可動域および非投球方向への体幹回旋可動域は連続投球前と比較して有意に減少した。連続投球後の投球側股関節内旋可動域、前腕回外可動域は連続投球前と比較して有意に増大した。連続投球後の非投球側腓腹筋タイトネスは、専属投球前に比べて有意に減少した。その他の関節可動域、筋タイトネスは連続投球前後で有意差を認めなかった。連続投球前後の球速は有意な変化を認めなかった。