動的バランス能力の定量的な評価としてStar Excursion Balance Test(以下:SEBT)の有用性が認められているが、SEBTによる膝前十字靭帯(以下:ACL)損傷者の術後経過に関する報告は散見される程度であり、その把握を目的とし検討した。術前内側(患側:87.3±7.8%、健側:92.3±6.6%、P<0.01)、術後3ヶ月内側(患側:90.3±5.2%、健側:95.8±6.8%、P<0.05)において有意差を認めた。術後5ヶ月内側(患側:91.4±4.8%、健側:92.9±4.9%)には有意差を認めなかった。外側は全ての時期において有意差を認めなかった。