本研究の目的は、男子大学トップレベルのバスケットボール選手に対する予防プログラムが下肢スポーツ外傷と下肢スポーツ障害の発生状況に及ぼす効果について検証することである。コントロール期の下肢スポーツ外傷は69件、下肢スポーツ障害は41件であった。介入期の下肢スポーツ外傷は31件で下肢スポーツ障害は13件であった。1000PH当たりの発生率は、下肢外傷がコントロール期0.019/1000PH、介入期0.009/1000PHであり有意(リスク比0.482,p<0.05)に減少した。下肢スポーツ障害はコントロール期0.011/1000PH、介入期0.004/1000PHであり有意(リスク比0.340,p<0.05)に減少していた。