その他の研究業績等

基本情報

氏名 中村 秀明
氏名(カナ) ナカムラ ヒデアキ
氏名(英語) Hideaki Nakamura
所属 健康医療スポーツ学部 医療スポーツ学科 救急救命士コース
職名 講師
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

地方消防機関の救急救命士を対象とした末梢静脈路確保の成否因子(学会発表)

単著・共著の別

共著

発行又は発表の年月

202307

発表学会等の名称

第26回日本臨床救急医学会総会・学術集会

概要

【背景】救急救命士が試行する末梢静脈路確保(Peripheral intravenous catheterization:PIVC)の対象は、心肺停止、ショック、低血糖の3病態である。PIVCの成否に影響を及ぼす因子を明らかにすることでPIVC成功率の改善に寄与する可能性が考えられる。【目的】地方消防機関の救急救命士が試行するPIVCの成否因子を検討する。【方法】2020年1月1日から2020年12月31日までの1年間において宮崎県3地域のPIVC試行率(n=774)から後方視的に検討した。【結果】PIVC試行回数(AOR=2.79, 95% CI=1.47-5.29;p<0.01),ショック症例(AOR=1.73, 95% CI=1.03-2.92;p<0.05),農村部地域(AOR=1.87, 95% CI=1.02-3.43;p<0.05)がPIVC成功率の上昇に関連し、外因性疾患(AOR=0.58, 95% CI=0.34-0.98;p<0.05),尺側皮静脈(AOR=0.40, 95% CI=0.19-0.85;p<0.05),救助隊の連携活動(AOR=0.10, 95% CI=0.02-0.60;p<0.05)がPIVC成功率の低下に関連していた。【結論】実施者の因子(AUC=0.57, 95% CI=0.51-0.62)及び環境因子(AUC=0.58, 95% CI=0.52-0.64)よりも傷病者因子(AUC=0.63, 95% CI=0.58-0.69)がPIVCの成否に最も影響を及ぼす因子である可能性が示唆された。