ベテラン精神科ソーシャルワーカーのクライエントとの「かかわり」形成プロセス
PSW10名を対象にインタビューを行い,3つのカテゴリーから成る「かかわり」の形成プロセスを明らかにした.PSWは自らの情緒を行為を媒介にしてクライエントに伝え,その行為に対するクライエントの反応がPSWの情緒を揺さぶる.PSWが行為を通して情緒を伝えることにより<想いを共有する>関係に深めていく.PSWの「かかわり」は,循環的因果関係により形成されることを明らかにした.
『ライフデザイン学研究』10号