股関節包帯法を用いて、女性モデル練習群と女性型マネキン練習群における包帯法施行時間の違いを検討する。また練習回数による施行時間への影響を検討する。マネキン群(n=10)の施行時問は、練習前平均54.8± 16.6秒、5回練習後平均38.1±8.5秒、10回線習後平均37.6±6.6秒であり、女性モデル群(n=10)の施行時間は、練習前平均62.7±18.7秒、5回練習後平均39.5±6.7秒、10回練習後平均35.1±6.4秒であった。解析の結果、マネキンとモデルでやっても変化がなく、どちらの練習群も練習前よりも5回練習後、および10回練習後の施行時間が有意に短くなったが、5回練習後と10回練習後の間には差がみられなかった。女性型マネキン練習群と女性モデル練習群どちらを対象に練習を行ったとしても施行時問の差がみられないため、習熟効果に差がないと推測できる。よって、マネキンで練習しても同様の効果が得られると考えられる。