『漢書』藝文志・詩賦略考(上)―屈原、孫卿、賈誼を中心に―
『漢書』藝文志の研究の始まりは、班固『漢書』研究の唐・顔師古注からであるが、それは『漢書』の古注を集めた研究である。「藝文志」の中で、劉向、劉歆の編纂精神が色濃く反映されているのが、「詩賦略」であると考える。さらに、「藝文志」全体に、劉向、劉歆の「詩賦略」の精神が大きく影響しているのではないかと考える。その「詩賦略」を「屈原賦」を中心に考察する。
中国文學論集