脳損傷者への就労支援を行っている作業療法士に対し,質問紙および面接調査を実施することでOTの具体的な支援技法について明らかにすることを目的とし,面接調査を実施した. 面接調査はICレコーダを用いて録音、文章化し、逐語録化したテキストデータを事例―コードマトリクスを用いて整理し、分析した. 対象者はOT20名であった. OTの就労支援の方法・内容として「疾病・障害・アウェアネスへの支援」「日常生活への支援」「代償手段の活用支援」「対人技能への支援」、「就労への支援」「連携・社会資源の利用支援」「目標設定への支援」「当事者とのやり取り」と8つの焦点的コードが抽出された.