不登校を主訴とする喘息女児との遊戯療法過程~感覚を媒介としたプレイを通して得たもの
不登校を主訴とする喘息女児A子との遊戯療法過程。箱庭の世界には境界を示す墓を置き、絵の世界では中性的なものを描いていく。泡やスライムといった触感覚を通したプレイのなかで、快の世界や得たいの知れない不安の世界などを体験していき、原初的な接触欲求を満たし、身体感覚的な通路が開かれていく契機になり、喘息はおさまっていった。さらに、自己イメージを抱きにくかったA子が自分が生きやすくなっていった。
箱庭療法学研究、12号2巻,39-50頁