環境の異なる2保育園における幼児の楽器とのかかわり方:楽器指導場面と自由に楽器に触れることができる場面の比較より(査読付)
すず・タンブリン・カスタネット・トライアングルを使用し楽器指導を行ったA保育園と、自由に触れることができる環境を設定したB保育園において、5歳児の楽器とのかかわり方の違いを探索の視点から検討した。その結果、前者において幼児は個々に楽器の構造や形態を把握することしかできないが、後者においては友だちと自由に楽器とかかわり、自分の思いを豊かに表現し、文化的実践を生み出す段階に向かうことが明らかになった。
こども環境学会 こども環境学研究 第17巻第3号