領域「表現」におけるリズム楽器活動のあり方ー指導形態の違う2保育園の比較よりー
2保育園において、一方では一斉活動として楽器指導を、もう一方では楽器を自由に扱える環境を設定し、9カ月間のビデオ撮影から幼児の表現の多様性を分析した。その結果、指導者が一斉に楽器指導を行う方法からは、幼児の多様な表現を引き出すことはできなかった。指導者が型にはまった指導をしなくても、幼児は自由に楽器を使い、自分を主体的に表現する中で、楽器の奏法や音楽的な要素を獲得していく存在であることが示唆された。
帝京平成大学紀要第26巻第2号