マインドフルネスは抑うつの低減に効果があるとされているものの,抑うつの持続・低減と関係があるとされる反応スタイルと併せて研究されたものはまだない。そのため、マインドフルネス呼吸法の2週間実施が2週間後の抑うつに及ぼす影響について検討した。その結果、否定的考え込み反応のみ抑うつへの影響を及ぼしていた。また、技法実施前の時点で否定的考え込み反応を多くするほど,2週間後のマインドフルネスの「受容・自動的に反応しないこと」の要素が弱くなり,反対に問題解決的考え込み反応と気分転換的気そらし反応を多くするほど強くなることが示された。