反応スタイルが将来の抑うつに及ぼす直接的影響
日本心理学会第86回大会
反応スタイルと抑うつの関係を検討したところ,否定的考え込み反応を多くする人ほど,4週間後の抑うつの程度が高いことが示された。また,回避的気そらし反応と問題解決的考え込み反応を多くする人ほど,4週間後の抑うつの程度が低いことが示された。考え込み反応および気そらし反応のそれぞれ2因子は,抑うつの程度に異なる影響を及ぼすことが明らかになったことから,反応スタイルを複数の因子で捉える必要性が示唆された。