十二指腸温存膵頭全切除術ならびに膵頭十二指腸第二部切除(査読付)
十二指腸温存膵頭切除術において,Beger術式では十二指腸側に膵組織を残す部分切除のため,適応は慢性膵炎に限られていた.その後,膵頭部の嚢胞性病変や小さな腫瘍性病変が発見されるようになり,対応できる術式が求められるようになった.その一つが十二指腸温存の膵頭部全切除術式(DPTPHR)である.一方,膵頭部切除兼十二指腸第II部切除術(PHRSD)は,pylorus-preserv
日本外科学会雑誌104巻6号476-480