ICG添加造影剤のERP-CTによる膵性胸水の瘻孔経路の診断(査読付)
【学会奨励賞受賞論文】58歳男.近医にて胸水を指摘されたが,胸水穿刺ドレナージ施行後も再度胸水貯留が認められた.血清アミラーゼ値の上昇と吸引した胸水中のアミラーゼ値が10万単位を越す高濃度であり,膵性胸水が疑われた.膵臓より胸腔への瘻孔経路を確認するため,ERPを施行した.15mgのICG試薬を20mlの造影剤で溶解添加し膵管より注入し,吸引した約200mlの胸水中に約5.8%
膵臓(日本膵臓学会雑誌)17巻1号51-56