痴呆性高齢者に関する対策の発展過程と課題~痴呆性高齢者グループホームを中心に
本研究では以下の二点について考察を行った。ひとつは1963年の老人福祉法制定以降の痴呆性高齢者に関する対策の歴史的な流れを、潜在期、模索期、改革期、発展期に区分し、その背景を探った。もうひとつは介護保険開始以降、量的拡大が急速に進んでいる痴呆性高齢者グループホームが発展した背景を探り、グループホーム関連のネットワーク団体の機関誌を概観していく中で、今後の痴呆性高齢者グループホームの課題を検討した。
東洋大学大学院紀要(社会学研究科)