老人の健康観と生きがい
本論文は、65歳以上の男女を対象に、千葉県内一市一村において実施した調査をもとに、対象者の健康観と生きがいを家族類型毎に比較した。その結果、家族構成が「多世代」の者は「家族」、「夫婦のみ」の者は「地域」で健康観を形成し、また「独り暮らし」では「規則正しい生活の確立」が幅広い健康観を有することが示唆された。本研究で筆者は、健康観は健康感と区別し、人々が健康を如何に捉えているかという意味で用いている。
健康社会学研究第1巻第1号