本研究では、これまで実態が明らかにされていないグループホーム(以下、GH)の家族会の現状を把握し、今後の課題を明らかにすることを目的とした。全国のGHの利用者家族および事業所を対象に行った調査の結果をもとに家族会に実態を把握した。また調査を実施する前段階で、家族会のメリットを次のように考えた。家族会という形で組織化することにより意見交換や検討の機会が得られやすい。事業所のチェック機関のひとつとして機能しやすい。痴呆やGHの理解の場として機能しやすい。以上の仮説を持ちつつ、家族会の実態と今後の課題を明らかに