タイ南部国境地域事情 地域史-その3-
パタニ王国クランタン王朝終焉後にパタニ王国の統治がシャム王国により担われていく過程を概観した。その過程で、マレー系ムスリムの王侯貴族達は統治権を徐々に失し、次第に反タイ政府感情を高めていった。一方、マレー系ムスリム住民は、タイ政府による重税やタイ人官吏による差別的な対応により徐々にタイ政府に対する感情を悪化させていった。
財団法人日本タイ協会『タイ国情報』第44巻第1号