タイ南部国境地域事情 地域史-その8- イスラーム教育機関とその改編
2004年以降続いている南部国境地域問題の文脈の中で、イスラーム教育機関は反政府主義者、イスラーム分離・独立主義者の育成などの役割を担っていると見做される傾向にある。そのため、南部国境地域のイスラーム教育機関について一瞥しておくことは、南部国境地域問題について考える上でも有益なことであるとの考えから、第2次ピブーン政権時に検討が開始され、サリット政権時に実施された伝統的イスラー
財団法人日本タイ協会『タイ国情報』第44巻第6号