下肢筋群の筋力と筋厚を計測し,日本女性の加齢による変化(18~89歳)の過程を分析した.膝伸筋における筋力と筋厚は加齢とともに直線的に低下し,20歳代と50歳代以降の間に有意差がみられた.一方,足底屈筋では筋力は40歳以後に直線的に低下し,筋厚も全般的に加齢による低下の傾向が明らかで20歳代と80歳代の間に有意差が認められた.足背屈筋においては,筋力は60歳代以降に低下傾向がみられ,20歳代と70歳代以降の間に有意差がみられた.筋厚についても70歳代以降に低下傾向がみられ,20歳代と80歳代の間に有意差がみられた.