SNS使用に起因するいじめの抑止を目的としたアサーション・スキルの学習プログラム開発
日本心理学会
近年ではSNSの使用に関連するいじめが多数報告されており,最近ではコロナ禍によるSNS使用頻度の増加やそれに関するいじめも指摘されている。本研究では中学生を対象にSNS上での友人とのトラブルに起因するいじめを主な題材として,アサーション・スキルの獲得によりいじめの抑止を目指す心理教育的プログラムを開発し,その効果を検討することとした。プログラム実施前よりも実施後のほうが,①アサーション・スキルの使用への自己効力感が高まり,②いじめ加害傾向は低くなるという2点に着目し効果検証を行った。