人型シールPSSはカウンセラーがクライエントの対人関係を的確に理解できるよう開発されたものであるが、これまでの研究1~3では、人型シールPSSを導入したカウンセラーが事例研究を中心にその効果を検討され、カウンセリングにおけるクライエントの自己理解、クライエントーカウンセラー間の相互理解の促進が認められた。人型シールPSSは対人関係のアセスメントだけではなく、心理療法としての効果も見出された。本研究では、中学生、高校生、大学生に人型シールPSSを導入したタイミングや効果について俯瞰し、さらに過去・現在・未来といった時空を超えて活用、今後の更なる可能性を検討した。