本研究の目的は、今日の児童を対象として、基本動作と運動組み合わせの観察的な評価方法をもとに動作発達の状況を明らかにすることであった。本研究では、基本動作及び運動組み合わせに関する評価方法として、動作様式の観察的評価法を用いた。児童の疾走動作、跳躍動作、投動作の3種類の基本動作、及び「捕-投の運動組みあわせ」「走-蹴の運動組み合わせ」「まりつき-移動の運動組み合わせ」の3種類の運動組み合わせを、それぞれの動作において同様の観察的評価基準によって評価し、過去と今日の児童の動作様式の習得状況を比較検討した。