「孝橋正一と仏教」(査読付)
孝橋正一は、マルクス主義者である。マルクス主義者は、宗教を否定する。しかし、孝橋正一は、仏教を否定しなかった。その理由は、仏教は弁証法的だからである。孝橋正一は、弁証法で社会福祉を理解しようと試みた研究者である。彼は、仏教の表現は、そのまま弁証法と一致すると考えた。その理解を表した著作を数多く残していることを論じた。
帝京平成大学紀要 第24巻 第2号