【目的】 健康日本21では健康寿命の延伸を目標としているが,高齢者の健康においてはロコモティブシンドロー ムという問題がある.ロコモティブシンドロームの評価方法には立ち上がり動作も含まれており,日常生 活において立ち上がり動作は重要な要素となっている.人間が移動するに当たり立ち上がり動作はその第 一歩となる.立ち上がり動作を安定し,容易に行うことができれば移動動作につなげることができる.椅 子座位からの立ち上がり動作で膝関節の角度,足関節の背屈角度に関係する研究は多くあるが,足関節底 屈角度に関係する研究は少ない.座面高を変えずに股関節,膝関節の角度を一定の状態にし,足関節の角 度を変えて椅子からの立ち上がり動作に与える影響を明らかにするために,足関節底背屈強制器(斜面 台)を考案した.本研究の目的は,今研究で考案した足関節底背屈強制器(斜面台)を提案することであ る.