乳幼児期における身体・精神的発達は父母の関わり、深い愛情が不可欠である。両親の療育が行われず、心身に障害を有する乳幼児には多角的な対応を求められる。当院併設の乳児院と理学療法の関わりについての報告である。身寄りのない乳幼児、精神発達遅滞児や脳性麻痺児に対し早期から理学療法が介入している。運動発達段階の向上を目指すリハビリテーションのほかに一般家庭に近似した環境作りと、医師、保母、理学療法士の三者連携が重要である。共著者:新井保久、八島寛、田畑稔、八島武嗣、窪川徹 他6名。本人担当部分:症例に対し理学療法プログラムを検討した。