「中流」の意味と生活程度の現状維持志向
日本社会心理学会 第36回大会発表論文集 p.124-p.125
日本人のいわゆる「中流意識」の肥大化現象とそれにまつわるふたつの問題について、私見を発表したもの。「中流意識」とされているものが、経済的安定という本来の意味での「中流らしさ」を何ら保証しておらず、今後は「中流らしさ」の意味を再考した上で、その充実を図ることが課題となること、また、中流意識の肥大化により、「生活程度の現状維持志向」と呼びうるものが新たに生じる可能性について、論じている。