既習の看護技術と重なる助産技術は、助産過程で初学の助産技術よりも「できた」と回答する学生が多い。経験を重ねていくことで「できた」と認識される技術は、自己評価することにより、次の課題が明確になり、更なる技術の向上が期待できる。分娩期につながる妊娠期の助産技術には、胎位胎向を知るレオポルド触診法や胎児心音の聴取・NST 装着などがあり、妊娠から分娩へ統合され、陣痛開始の診断や胎児の健康状態を把握し、分娩の予測診断や異常の早期発見などを観察するすべとなる。 妊娠期だけでなく、分娩期へとつながる助産技術は助産学で初学の技術もある。タイトな教育課程の中で効率よく確実に助産技術を習得できるよう実施時期や演習の構成、内容を再検討していく必要がある事が明らかとなった。共著者:鈴木操、北川典子、今村久美子、稲井洋子本人担当部分:データ収集