【研究概要】
救急医療は命の危険があり、緊急性を要する患者さんへの対応などの中で、救急医療に携わる看護師は、身体的・精神的な疲労の蓄積が指摘されてる。そこで、病院および救命センターの安全への取り組みや看護部署の職務満足度、救急医療業務の現状が、看護師の職務満足度や安全意識にどのように影響を与えているのかを明らかにし、これらの要因のもとで看護師の職務満足度と安全意識の関係性を検討する。
【背景】
医療現場では、つねに安全を確保しつつ、最善な医療が求められてる。救急医療は、内科・外科を問わず多岐に渡り、昼夜を問わず、命の危険性があり、緊急性を要する患者さんへの対応など、救急医療に携わる看護師は、身体的・精神的な疲労の蓄積が指摘されている。しかし、救命センターの安全への取り組みや救急医療業務などの現状が看護師の職務満足度・安全意識にどのように影響を与えているのかは明らかにされていない。そして、これらの要因のもとで救急医療に携わる看護師たちの職務満足度と個人の安全意識がどのように関係しているのかについても過去に報告がない。
【目的】
病院および救命センターの安全への取り組みや看護師の職務環境、救命医療業務の現状が、看護師個の職務満足度や安全意識にどのように影響を与えているのかを明らかにし、これらの要因のもとで救急医療に携わる看護師たちの職務満足度と個人の安全意識の関係性を検討することを目的とする。
【意義】
救急医療に携わる看護師の安全な職務の遂行と患者さんの安全な医療の提供と向上につながる。
【研究進捗】
2021年10月、全国救命センターをもつ病院(290施設)に研究協力を依頼し、同意を得た76施設に質問票を配布した。2021年12月28日現在、本研究の質問票(800部)が回収された。今後は、データ入力および解析、執筆、学会誌に論文を投稿する予定である。