東京大学医学部附属病院の精神科領域では、部署により専門性が異なっている。その中で、各部署の心理士は実践者-科学者モデルを基礎に置き、先端医療の実践を目的に研究、臨床および研究を行っている。また面接や査定業務だけではなく、リエゾン、アウトリーチなど、枠を拡大した業務が行われている。以上のことから、大学病院での心理士の役割・立場は、科学者-実践者モデル実現の場であると同時に、心理士の役割の拡大のモデルとなることを示唆した。 江口聡,山崎修道,蓑和巌,成松裕美,岡村由美子,小野貴子,市川絵梨子,濱田純子,蔦森絵美,浅見綾,藤枝由美子,清水希実子,染谷利一,笠井清澄.