成人ASDの特徴について心理検査や観察調査を中心に検討した。結果として、主体的に不安や抑うつを強く感じている患者が多いが診断には至らないケースが多いことWAISの言語理解が最も高く、処理速度が最も低いという結果となった。言語理解は高いが、抽象的な概念の理解が難しい方が多い傾向が見られ、これについてはSCTやP-Fスタディを行うことが難しく、かなり時間がかかる方が多かったことについても抽象的な思考の難しさがあるのではないかと考えられる。 江口聡,江里口陽介,柏原彩曜,濱田純子,佐藤珠巳,石川菜津美,中島直美,小川知子,黒田美保,金生由紀子.