大腸癌による大腸狭窄に起因した穿孔症例に対する治療戦略
た(p=0.87)。救命しえた6例では,術前肝転移を認めた1例にFOLFIRIを施行,その他の5例には術後補助化学療法を施行した。6例中肝転移2例,脳転移1例が死亡したが,腹膜播種再発症例は認めなかった。3例が無再発生存中である。大腸癌による口側穿孔は手術で救命し得る症例も多く,早期診断後に積極的に原発巣切除を含めた手術治療を施行し,術後補助化学療法を行うことで長期予後を得られ