【招待講演】ライフステージ形成におけるホルモンの役割
第101回日本生理学会大会
長谷川和哉生物は一生涯をかけて発生、成長、繁殖、老化などの段階を経験し、各段階で生理的機能が大きく変化する。内分泌系は、ホルモンを含む生理活性物質によって、各段階特有の生理的応答を制御し、次の段階への移行を促す。一方で、胎児期に獲得した体質と生後の環境の不一致や、老化に伴う内分泌制御能力の低下などが原因で、内分泌制御は健康上の問題を引き起こす要因にもなり得る。