口唇口蓋裂に伴うことばの問題と口蓋裂言語評価(特集 基礎から学ぶ口蓋裂言語)
形成外科:68(1)12~21
口蓋裂言語は,開鼻声や呼気鼻漏出による子音の歪み,声門破裂音をはじめとした特異な構音操作の誤りなど,多様な発話の症状を呈する.口唇口蓋裂の術後は,鼻咽腔閉鎖機能と構音を中心に,定期的な評価が必要となる.定期的な言語評価と,発達段階に合わせた助言や言語環境の調整(言語管理)を行うことで,構音障害を予防し,良好なスピーチを獲得することが期待できる.