3D プリンターを活用した、熟達者の医療用固定具の再現:手指、突き指の固定具の作成
第33回日本柔道整復接骨医学会学術大会,東京保健医療専門職大学
近年、柔道整復師界では骨折や脱臼などの臨床経験が豊富な熟達者が高齢化により廃業するなどし、伝統的な接骨技術の継承が危ぶまれている。こうした現状を鑑みると、熟達者の知恵や経験を可能な限り保存・蓄積し、その成果をできるだけ正確に再現する、新しい手段の開発が必要かつ急務である。そこで作成物をそのままデジタルデータとして保存・再現する方法を試みた。今回は熟達者の作成した手指の突き指に対する医療用固定具を、3Dプリンターにより再現する実験を行った。